「なぜ、奨学金が必要なの?」から日本の教育を見直してみる


子どもの教育は、社会の未来が芽吹く大切なタネ

「なぜ、奨学金が必要なの?」
子どもたちが、豊かに生き生きと学べる環境に、日本や世界があるために
今の子どもたちが、どんな教育環境にあるのか、意識的に知って考えてみませんか?

子どもの貧困が7人に1人?!

13.5%の日本のお子さんが、相対的貧困にある、という厚生労働省の調査結果があります

「シュタイナー学校はお金持ちの子が行く学校でしょ?」
答えは、「いいえ」です。

日本全体の相対的貧困率が上昇している現在
お金持ちの子が行く学校、ではありません

「行くことを意識的に決めた」ご家庭の子が行く学校です
選ばれた子が行くのではなく、望んだ人が行く学校です

シュタイナー教育は、SDGsの目指す教育かもしれません

SDGsとは、国連サミットで採択された2030年までの達成を目指す「持続可能な開発目標」

SDGsとは、Sustainable Development GOALsの略で
『持続可能な開発目標』です
SDGsの4番目は、「質の高い教育をみんなに」です

どんな教育でもいいという意味なら
教育だけならどんな形でも受けられる豊かな時代は
もう来ています
今の目標は、「質の高い教育をみんなに」です

多くの方に望まれ、期待され、実績もある
質の高い教育の1つに、シュタイナー教育があります

教育への公的支出、日本は35か国中最下位…OECD調査

2016年の初等教育から高等教育の公的支出が国内総生産(GDP)に占める割合は、日本が2.9%と、35か国中最下位であることが、OECD(経済協力開発機構)が2019年9月10日に発表した調査結果より明らかになった。

日本の教育費は、世界的に見ても、各家庭の負担が大きい
ということをご存知でしょうか?
つまり、国がひとりひとりのお子さんに出してくれている教育費(=公的支出)は
世界的に見ても低いのです。

とても面白いことに
文部科学省の白書の中に
『我が国が特徴的であるのは,私費負担の中でも家計が負担している割合(図表1-1-25 中の「家計負担割合」)が非常に高い点にあり,そのことはすなわち,諸外国の家庭と比べると,我が国では教育のための費用をそれぞれの家庭が相当多く負担しているといえます。』

と、しっかり書いてあります。
各家庭にばかり、教育費がのしかかっている、という実情を考えると
国に頼らない奨学金制度を作らねばならない必要性が伝わるのではないでしょうか?

日本の奨学金制度は、世界的に見ても、ちょっと独特です

日本の奨学金制度は借金にすぎない、という指摘をする方がおり、奨学金制度が見直されはじめています

奨学金について研究されている方がいらっしゃいます
奨学金の考え方は、大きく分けて3種類

①教育は親が負担すべき=日本などのアジア、家族主義の国にある傾向
②教育は社会が支える=スウェーデンなどの福祉国家主義
③教育は本人負担=個人主義のアメリカなどの国

左の図を見ていただいても、教育は親が負担すべきだという考えが反映され
日本の給付型奨学金はとても少ないのです

教育を子どものニーズに合わせて選びたい時
親の経済状態でしか、教育が選べないのは、不自由です
それが現在よく言われる、「経済格差」、「教育格差」と言われる問題ではないでしょうか?

子どもの不登校率は、増加の一途を辿っています

小中不登校18万人 過去最多、7年連続増―文部科学省の調査より

「学校に行きたいけれど、行けない」
それに苦しんでいるのが不登校のお子さんで
不登校は問題行動ではありません

少子化で子どもの数は減っているのに
不登校のお子さんの数が増えているっていうことは?!

代表理事(西片)は、スクールカウンセラーをしていて
多くの不登校のお子さんに会ってきました

教育に悩んで、鬱病に苦しむ教員の方々にも
お会いしてきました

卒業後の働き方は、今までとは異なる、ジョブ型雇用、起業中心、DX化、グローバル化に対応しなければなりません
教育の根本的、質的変化を、誰もが求めている時代です

質の高い教育…教育に何を求めますか?

オンライン授業さえあれば、人間は何でも学べる…のでしょうか?

オンライン教育、が実現しました
オンライン教育さえあれば、何でも学べる!!
…のでしょうか?
オンラインで、優秀な先生の、優れた授業をみんなが受ければ、全員が素晴らしい人間に育つのでしょうか?

オンライン授業では学べないことは多数です
体験したり、発表したり、クラスメイトや担任の先生と出会わないと学べない事があります

質の高い教育とは、ホリスティックな教育と言えます
オンライン教育では、頭だけ、情報だけに偏った教育になってしまいます
頭・心・体、すべてにバランスの取れた、質の高い教育を
子どもたちは望んでいます