皆さまのお力で、3人目の奨学生が決定しました。
3人目の奨学生は、小学1年生のお子さんです。
心からのサポート、本当にありがとうございます!
その奨学生のお子さんは、11月に、学校で、ランタンウォークという行事に参加されたそうです。
1年生にとって、学校生活に慣れるだけでも大変ですが
小さな体で精一杯、シュタイナー学校の体験を受け止めている様子を
お母様がレポートしてくださいました。
以下のようにお伝えさせていただきます。
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先日、ランタンウォークがありました。1、2年生の先生と子どもたちが、ランタンを手に暗闇の中を歩くのです。
何日も前から、毎日お弁当を食べた後に少しずつ作りあげていったランタン。娘の顔よりも大きなランタンです。デンプンとお水を入れた鍋を煮て、教室で先生が糊を作ってくれます。
先生が糊を作った事に、娘はとても感心したようで、2回も3回もその事を家で話してくれます。
子どもたちは入学した時に、それぞれ自分の色を先生からもらっています。膨らませた自分の色の風船に、ちぎった和紙を、先生が作った糊で貼っていきます。紅葉したモミジやイチョウの葉っぱも貼ってあります。乾かしたら、中の風船を割って持ち手の木の棒に吊り下げて完成です。
ランタンウォークの日、17時過ぎ、明かりの消えた学校にみんなが集まります。
玄関でいってらっしゃいをして、自分の教室へ向かう娘。寒空の下、親たちは暗闇に身を潜めます。
しばらくして、歌声とともに子どもたちが玄関からでてきました。そして、灯りを灯したランタンを手に歌いながら校庭へと歩いて行きました。
それを見送り、親たちは静かに教室へ
温かいお茶の用意をして、子どもたちの帰りを待ちます。
とても静かな時間でした。
しばらくして子どもたちの歌声が遠くから聞こえてきます。
教室の窓のカーテン越しに、ランタンの光がみえます。
そして玄関から子どもたちの歌声が聞こえてきたのを聴いて、大人たちも静かに歌いはじめます。
よみちをてらす ちいさなあかり
つめたいかぜにも きえないで
よぞらにかがやく ほしのよう
てらせてらせ わたしのみちを
てらせてらせ わたしのこころ
親たちは丸く円になり、歌いながら子どもたちを迎えます。少し驚いたように、子どもたちがランタンを手に教室へ入ってきます。
教室が柔らかい光に包まれます。
火の精霊からもらったランタンの火を、先生が中央の蝋燭に灯します。
カップに注がれた温かいお茶を親子で分け合って、身体を暖めます。
ランタンの優しい灯りが、娘の顔に輝きます。
光が子どもたちと私たちに染み込んでいるようでした。
子どもたちがみんな、ランタンの灯りに照らされて輝いているようでした。
帰りは親子で手を繋ぎ、歌いながら帰ります。玄関を出ると、2年生がランタンを囲んで歌っていました。
真っ暗な帰り道を、ランタンの灯りを頼りに車へ歩きます。
帰りの車に乗ってからも、ランタンを抱き抱えて光を見つめていた娘の横顔が印象的でした。
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いつもご支援いただき、本当にありがとうございます!!
(学校生活レポート以外の文責・代表理事 西片 彩子)